1つ前の記事で、
『家を建てたことも自分が変わるきっかけになった』というお話をしましたが、
私たち夫婦のこだわりが大工さんに大変な思いをさせてしまっていたんですね。
あとから知ったことですが。
お世話になった建築事務所さんに、
別のオーナーさんの建築中の家を見学させてもらう機会があったんですね。
何度か。
で、私と主人は思ってしまったんです。
『壁紙を張る前の石膏ボードかっこ良くない!?』
建築士さんも『え?』って感じでしたよ。
でもまあ私たちが普通じゃないことは前々から感じていたんでしょうね。
にやにやしながら『あ、そうですか…』と。
『でも、文字入ってますよ?』と建築士さん。
『あ、模様みたいでかっこいいんで大丈夫です。』とわたしたち。
ということで、
本来なら壁紙に隠れて見えなくなる切断面やビス、
相当の神経を使って大工さんがきれいに仕上げてくれました。
引き渡し後、
建築士さんから聞きました。
ビス一つ一つが美しく見えるよう、
すべて定規で測って鉛筆で印をつけ、
それはそれは丁寧に打ってくれたそうです。
おまけに石膏ボードの断面もむき出しになるので、
美しく見えるようカットもかなり気をつかったそうです。
壁紙を貼っていたら決して見ることができなかった大工さんのこだわり。
そして、技。
まるで夜空の星を見て思うように、
『きれいだなあ』
『うつくしいなあ』
『すごいなあ』
って感じるんですよ。
この石膏ボードの工程、
ふつうのお宅の2倍かかったそうです。
そして建築士さんは、
大工さんから言われたそうです。
『もう二度と石膏ボードむき出しの家は引き受けないでくれ』と。
でもですね、
我が家の完成見学会を見に来られた方が、
『私たちも石膏ボードむき出しがいいです!』
っておっしゃられたとかなんとか…