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わたしの挑戦 〜肉屋編〜

趣味は家で出るゴミを減らすこと。

とにかくたまるのが容器包装プラスチックごみ。

わかっていましたよ、
スーパーでお肉を買う限りゴミは減らないことを。

精肉店へ行き、
ショーウィンドウに並ぶお肉を
持参した容器に直接入れてもらえればいい。

でも・・・。

でもーーーーーっ。

その一歩がなかなか踏み出せませんでした。
解決策に気付いてから、
一体どれぐらいの時間が過ぎたでしょう。
おそらく一年以上。

なぜ。

断られるって怖かった。
自分のやりたいことを否定される気がする。
自分が最善だと思う方法を否定される気がする。
自分が良かれと思っていても、
相手には迷惑なだけかもしれない。
簡単そうだけれど、
一体どれくらいチャレンジしたらOKをもらえるだろうか。
どんな言葉で伝えたらいいだろうか。
忙しそうな時に面倒な客が来たと思われないだろうか。
いったいどんな時間帯に行ったらいいのか。
言い方次第でOKかもしれないし、
言い方を間違えたら断られるかもしれない。
断られたらそのまま肉を買うべきなのか、
退散するべきなのか。

考えても答えが見つからない大量の疑問。
これらの疑問の一つが解決したところで、
前に進めそうな気もしない。
押しつぶされそうになって、
「また今度にしよう」

そして、
いつも通りスーパーへ行き、
お肉を手に取りながら思う。
「また今日もこのプラスチックを買うのか」

商品名はお肉だけれど、
自動的についてくるパッケージにもお金がかかっている。
だからどうしても、
ゴミとなる部分にもお金を払っている気分。

家に帰って冷蔵庫にしまいながら思う。
「また今日もこのプラスチックを買ってきてしまった」

開封しながら調理する際に思う。
「私は一体いつまでこのプラスチックを買い続けるのだろうか」

2ヶ月半前の10月頭のことです。

いい加減自分自身にうんざりして、
腹が立って、
そんな自分を卒業したくて、
小さな一歩を踏み出すために
作戦を立てました。

あの大量の不安、疑問を避けて、
「まずは精肉店にただ肉を買いに行ってみる」
それだけ。

年中キャンプやBBQをするので、
札幌市内だけでなく、恵庭、千歳の精肉店にもよく行きます。
恵庭や千歳のよく行く精肉店は、
個人でやっている家族経営に近いお店で、
聞いたらOKが出そうな気もしています。
が、できれば気軽に行ける距離で探したい。

札幌市内でいつも行くところは、
種類がたくさんあり
内臓系なども豊富なところ、
BBQご用達のようなところしか知らない。

でも今回は、
日常の食事で活躍できるお肉があればいい。

Googleマップと睨めっこ。
できるだけ小さなお店。
駐車場もあるところ。
地元のお店。
老舗のようなところ。

よし、ここ行ってみよう!
狙いを定めました。

開店直後にお店に到着。

駐車場は2台分しかないけれど、
交通量もそれほど多くなく、
立地的には問題ない。

お店に入るとお惣菜のいい匂いがして、
美味しそうな揚げ物類が目に飛び込んでくる。
調理用のお肉は、鶏、牛、豚のみ。

ゆっくりお店の中を見ていると、
子どもたちが元気に店内に入ってきました。
引率の先生もいて、
学校の授業か〜
一瞬でわかりました。

そんなに広い店内ではありませんが、
特に私は気にすることなくお肉を見ていると、
和かに子どもたちの対応をしていた女性の方が、
私に声をかけてくれました。
「今日は子どもたちの見学で、ご迷惑おかけします」って。

「全っ然問題ないですよ〜」
と答えながら、私の頭は別のことでいっぱい。
いつの日かここで、
持参容器にお肉を入れてもらえるだろうか。

すると、
子どもたちがあらかじめ用意してきた質問を
紙を見ながら読むのが聞こえました。
その質問に丁寧に答えるお店の方。

聞くつもりはなかったけれど、
どんなお店なのかがよくわかるやり取りが
耳に飛び込んできます。
そっか〜、やっぱり老舗なんだなあ。
まちのお肉屋さんなんだなあ。

「ここのお肉屋さん、きっと大丈夫だよ」
まるでそう教えてもらっているようでした。

うん、ここでお肉が買いたい!
そう思えました。

今日はハードルを下げて容器は持参せず、
お店のシステムでお肉を買うだけ。

ささみ。
鶏胸肉。
豚肩ロース。
豚バラ。

量り売りで、
希望の重さに大体近づけて
それでいいか聞いてくれます。

鶏肉は直接ビニール袋、
豚肉は紙に載せて量ったあとに袋へ。

なるほどなるほど。
うん、このお店に決めた!

このお店でいつの日か持参した容器にお肉を入れてもらいたい!
いつの日か・・・。

その日はそう夢見て帰宅しました。
実現の日はすぐそこでしたけどね。

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