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私の人生を変えてくれたゴミ

『ゴミっていったい何?』

自分の中に、
ふとその疑問が湧いたとき、
また私の中の何かが動き出しました。

きっかけは、
終の棲家とすべく新居を建てたことです。

建築士さんと打ち合わせを重ねる中で、
横にいたインテリアコーディネータの方に何度か聞かれました。

『キッチンのゴミ箱はどんなものを置かれる予定ですか?』

その時は賃貸のマンションに住んでいて、
狭いキッチンにそれなりの存在感のある、
足でペダルを踏んでふたを開けるタイプの、
真っ白なゴミ箱を3つ並べて置いていました。


燃やせるゴミ用、
容器包装プラスチック用、
雑紙用。


夏はコバエがちらほら、
洗ってもすぐに底やふちにカビが生え、
とにかく残念な感じでした。

こんなカッコ悪いゴミ箱、
新居には持っていきたくないな。
カッコいいゴミ箱がいいな。

でも、
探しても探しても見つからないんです。
家具のように『これカッコいい!』って思えるものが。

ネットサーフィンしまくって、
どこかにきっとこれだー!って物が隠れているはず。
そう信じて疑うことなく数か月。

もう探しても探しても見つからないことに嫌気がさしました。
そしてふと思ったのです。

『ってか、ゴミって何?』
『ゴミ箱って絶対なければならないものなのか?』

その時初めて、
ゴミの中身に興味を持ったのです。

『あんなカッコ悪いゴミ箱を置くくらいなら、ゴミ出さなきゃいいじゃん。』

極端な性格のわたしは、完全に振り切りました。

主人によく言われます。
『0か100しかないよね。』
はい、完全な100を手に入れられないなら、
もう興味はありません。
0でいいんです。

そこから今まで見えなかったものが、
すぐそこに転がっているのに気づかなかったものたちが、
一気に押し寄せてきたのです。

例えば生ごみ。
こんな水分の塊をわざわざごみ収集車に回収してもらい、
ものすごい額の税金を使って清掃工場で燃やしてもらっていたのか。

何を買っても付いてくる容器包装プラスチック。
購入したかった中身だけでなく、
すぐゴミ箱へ行くだけのゴミまで一緒に買っていたのか。

大量の調味料。
そのほとんどがプラスチック容器に入っている。
スーパーに行って衝撃を受ける。

『プラスチックだらけや――――――――――ん!』

電気も水道もない自然あふれる野営場で思ったこと。
『野生動物のように身軽に生きたい』
『山でひっそりと暮らしたい』

『こんなゴミばっか出してたら無理じゃん…』

ということで、
ゴミを減らすべく、
ゴミとの戦いが始まったのでした。

『ゴミを減らしたい』で検索した私に引っ掛かったのがこちらの本。

『ゼロ・ウェイスト・ホーム』

衝撃でした。
今まで40数年何も気づかず過ごしてきた自分にびっくりです。

この本を読んで1年と3か月が経ちました。
成果はこちらです。
↓↓↓

燃やせるゴミは、
以前は10日~2週間に一度で20リットル捨てていました。
それが1か月で5リットルまで来ました。
結局ゴミ箱を置くのはやめて、
壁にくぎを打って袋をそのままかけています。

生ごみは畑のたい肥作りに。(コンポスト)

キッチンペーパーで拭いていた油や、
お皿に残った汁などは室内に置いたキエーロへ。
動物が寄ってこないよう、
動物性のものもこちらへ。

課題はやはりプラスチックです。

包装容器プラスチックは上段のかご、
下段には雑がみを入れています。
以前は毎週20リットルのゴミ袋で捨てていたのが、
今は1か月に20リットルまで来ました。

なかなか悩みのプラスチックだけれど、
この戦いはけっこうおもしろいなと感じています。

プラスチックを避けるようになったら、
家の中が一生モノであふれるようになって、
使い捨てが減って日用品に当てていたお金が浮くようになって、
便利なものでは自分は満たされないことに気が付いて、
今まで見えなかったものが見えるようになって。

完全にはさよならできないとは思うけれど、
限りなく0に近づけられるよう楽しんで行きたいな。

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