雨が降った8泊目は、
半分車中泊になりましたが、
何とか潰れずに持ち堪えたイグルー。
お昼に一旦帰宅し、
14時半に戻ってくると、
陥没していました。

中に入って見てみると、
陥没している部分の中心から
水がぽたぽた垂れています。

真下から覗くと、
亀裂が入っていることもわかります。

「さて、どうするかな。」
イグルー完成から43日。
覚悟を決めて、
「えいっっっ!」
鉄製の重たいスコップを投げ入れ、
みずから穴を空けました。

実はこの日、
朝キャンプ場を離れるときに
覚悟はしていました。
日中気温が上がったら、
おそらくもう限界を迎えるだろうと。
イグルーはBBQ会場にして、
テントを張って寝ようと。
家に戻ってその準備をしてきました。
イグルー改造です!!!
どんなものができるか、わくわく。
陥没して垂れ下がっていた屋根部分を取り除くと、
なかなか立派な壁が残りました。

斜めに倒れた壁の一部は、
真下に十分な空間が確保されていて、
屋根のようになっていました。
作戦変更です。
その部分に新たな壁を作り、
小さな部屋を作ることにしました。
寝室です。
覆い被さるように垂れ下がった壁を支えるように
手前に雪ブロックを積みました。
ちょうど寝袋一つを広げられるくらいの空間が確保できました。

暖かくなってきたとは言え、
まだ3月中旬、
夜は冷え込みます。
そのまま夜空を見ながら眠るより、
できるだけ閉じた空間で寝る用が安心です。
まぁ、テントに寝たらいい話なのですが、
1ヶ月半もの間イグルーで寝ていると、
テント泊が面倒に感じるようになってしまっていたんですよね。
地面を整地するところから始め、
ようやくテント設営ができる冬場。
テントの出入りにジッパーの開け閉めという動作が入ってきて、
くぐるだけでよかったイグルーの出入りに比べると、
細かい動作が多い。
私結構めんどくさがり屋です。
イグルーに泊まりながら、
テント泊に戻れるかなってずっと心配していましたから。
テントを立てずに住むなら
万々歳です。
中に座ると、
当たり前ですが空が見えます。

イグルーではなくなってしまったことはとても残念でしたが、
空が見えると思ったとき、
何だかほっとした部分もあったんですよね。
空が見えるってやっぱりいいなって。
十分イグルーも楽しむことができましたしね。
2ヶ月ぶりの焚き火開始です。

コンピ二で買ってきた焼き鳥などのお惣菜を
焚き火で温めて食べただけですが、
やっぱり火っていいなって思いました。
イグルーがなくなってしまった淋しさもありながら、
火の楽しさを思い出してワクワクする気持ちと、
とっても複雑だったことを覚えています。
この日は、
雪を溶かしながら形を変えていく焚き火を楽しみました。

例の寝室の寝心地、
最高でしたよ。
もうほぼ外でしたけど。