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主人の洗脳 〜浴室乾燥編〜

シンプルな暮らし
ていねいな暮らし
自分に合った暮らし

それらを追求する日々の中で、
自分だけではどうにもならない部分が
どうしても出てきてしまいます。

電子レンジをなくしたい。
炊飯器をなくしたい。
ラップをやめたい。

わたしはすんなりできそうなことでも、
主人にとってはそうではないことも。

「冷凍ご飯どうやって温めるの?」
「炊飯器ないとご飯炊けない」

自分だって今までやってきたこと。
考え方が変わったからと言って、
それを責めたり、
強制したりするのは違う。

1年半前のこと。
まずは面と向かって、
正直に全部言ってみた。

「シャワー浴びたあとさ、タオルで拭いちゃったらいいと思うんだよね。
昨日やってみたらさ、そのあとちょっと浴室乾燥かけるだけでカラカラに乾いちゃったんだよね。
カビ生えないように水かけてから水切りして、乾くまで何時間も浴室乾燥かけてるじゃん。
電気代も高いし、水かける必要もなくなって水道光熱費も浮くと思うんだよね。」

「う、うん、わかった、覚えてたらやるね」

ダメだったか。
「覚えてたら・・・」はやるつもりがないのサイン。
結婚して15年、わかりますよ。

さてさてどうするかな。

私の目的は、主人にお風呂を拭かせることではない。
拭いてさっさと乾燥させたいだけ。

翌日、
主人はシャワーを浴びたあと
浴室全体にジャージャー水をかけて
キュッキュッ水切りをして
いつも通り出てきました。

「なんで拭いてくれないの?」
という気持ちは抑える。
こちらの思いを押し付けないように。
「やっぱり浴室乾燥機を使う時間を短くしたいんだよね。
私が毎日拭くようにするから何もしなくて大丈夫!」と。

主人は、
「じゃ、よろしく!」
って感じでした。

さらに翌日、
シャワーが終わりそうな主人に叫ぶ。
「何もしないで出てきていいからねー!」

主人が出たあと、
水切りをして、せっせと拭く。
タオルが水を含んで重たくなったら絞る。
その濡れたタオルで拭き続けても問題なし。
賃貸のお部屋のお風呂なのでそれほど広くはない。
2〜3分あれば終了。

主人がお風呂に入ったあと、
私が水切りをして拭く。
そんな日が4日ほど続いた。

確か5日目のこと。
主人が出てきたあとに浴室に行く。
あれ?拭いてある?
ふふふふ拭いてあるーーー!
フーーーイーーーテーーーアーーールーーー!!!!!

びっくりして家のどこかにいる主人に叫んだ。
「拭いてくれたのー???」

「拭いといたよー」

思いが通じた。

いつの日か、
主人も拭いてくれたらいいなと
心の中で願ってはいた。

ほんとうにびっくり。
1週間もかからず願いが通じてしまった。

「なんでやってくれないの?」
今までは私は完全に独り善がりで、
自分の思い通りに動いてくれない主人に
イライラすることも多かった。

でも、
今回はあっさり主人が受け入れてくれた。

そのとき思った。
そっか、私が変わったんだ。

家を建てることがきっかけで、
これから先どう生きていきたいかを考えるようになって、
自分にあった暮らし方を追求するようになって、
自分のやりたいことが明確になって、
物事をシンプルにみられるようになった。

めちゃくちゃ生きやすくなった。

と、同時に思った。
なるほどね〜、
工夫すれば主人を私の思い通りに動かせるわけね・・・

どうせなら、
定期的に買い替えないといけない水切りも無くし、
タオルで拭く!だけにしたいところだけれど、
それはまたゆっくり。

そうして今、
うまく主人を洗脳していった結果、
電子レンジや炊飯器のない生活も手に入れました。

その話はまたあとで〜

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