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どうでもいい話。

もう5年以上前のお話ですが、
ちょっと思い出したので。

30代後半、
まだパラリンピックチームで
コーチをしていたころ。

世界各国から選手が集まって、
札幌でワールドカップが開かれました。

試合が終わって、
他のコーチやスタッフのみなさんと
すすきのに飲みに行ったんですね。

すすきのまで歩いていける近さの
ホテルに滞在していたので、
4人でてくてく歩いて行きました。

女性3名、男性1名。

何軒かはしごして、
また歩いて帰ったんですね。

お酒を飲んで喉が渇いたので、
わたしだけホテルの向かいにあるコンビニに寄りました。

店内に入ると、
他にお客さんは誰もいなかったので、
「さっと買ったらみんなにまた追い付いて、
一緒のエレベーターに乗れるかも!」
って思ったんですね。

ささっと1Lの紙パックのお茶を手に取って、
迷いなくレジへ直行、
お釣りなくお金をお支払いして、
レシートも受け取って、
「袋は要らないです!」と断って、
ガッチリ左手に紙パックを持って、
右手でコンビニのドアを開けると、
ちょうど信号が青に変わるのが目に入り、
やっぱり追いつけるかもー!!!と
コンビニの出入り口をスタートラインに
猛ダッシュしたんですね。

わたし、
飲むとものすごいパワーが漲ってきて、
力みがうまく取れるのか?
体がキレッキレになるんですね。

元々長距離も短距離も得意ですが、
飲むと特に短距離走したくなるクセがあります。

あ、話戻しますね。

左手にガッチリ紙パックを持って、
勢いよくコンビニから飛び出すと、
右前方におそらくパトロール中だろうパトカーが
目に入りました。

「すすきの近いから大変そうだな〜」
なんて思った瞬間、
サイレンがウ〜〜〜って鳴り出して、
「なんかあったのかな〜、大変だね〜」
なんて思いながらも、
相変わらずキレッキレのダッシュでホテルを目指しました。

その勢いでホテルのエントランスに突入して、
あともう少しでエレベーターホール!というところで、
「おねえさん!おねえさん!」って
後ろから声がしたんですね。

振り返ると、
肩で息をした警察官のお兄さんが立っていて、
わたしも息が切れていたので、
自分で自分を指差してジェスチャーで
「わたしのこと?」と聞いてみたんですね。

すると、
なんとびっくり、
「そうです!」と。

なんだろうと思いながら、
お兄さんの言葉を待っていると、
「何してるんですか?」
って聞かれたんですね。

3件はしごして、
最後カラオケも行きましたから、
まあまあお酒入ってましたし、
即答できなかったんですね。

なんて答えようか考えいると、
自分の左手が目に入って、
ガッチリお茶のパック握っちゃってて、
あ、万引きって思われた?って
ようやく気が付きました。

とりあえず、
回らない頭で何とか
「いや、飲みに行ってきて・・・」
と絞り出しました。

すると、
「なんかさっき半袖短パンの不審な男の目撃情報が入りましてね、おねえさん見かけなかったですか?」
って言われまして、
あ、わたし疑われたんじゃないのね、
って思いましたが、
きっと相方がさっきのコンビニに確認に行って、
無線で連絡が入って疑いが晴れたんだと思います。

警察官も無実のわたしに
「ごめんなさい、万引き犯かと思ったもので」
なんては言えないと思いますが、
さっきまでわたしのことめっちゃ疑ってたのに、
急に不審者見かけませんでしたか?って、
今3月ですよ、
確かにこんな時期に半袖短パンって、
そりゃ不審ですよね、
でもわたし半袖短パンじゃないですけど、
とか色々思うことはありましたが、
とりあえず不審な動きをして勘違いさせてしまって
申し訳なかったなって思いました。

結局、
そんなことをやっているうちに
みんなには追いつけなくて、
しょんぼり一人エレベーターに乗って、
さびしく部屋に戻りました。

部屋に戻ると、
一緒に飲みに行った中の一人から、
「大丈夫ですか?」ってLINEが入っていて、
一人別行動になったから心配してくれたんだ、
なんて優しい男なんだと感激し、
気持ちよく眠りにつきました。

翌日、
一緒に飲みに行ったまた別の人に、
警察官に声をかけられた話をすると、
心配してLINEをくれたあの男性は、
実は一部始終を目撃していたと知りました。

彼はエレベーターに乗る前にみんなと分かれ、
フロント脇のトイレに寄って出てくると、
わたしが警察官に追いかけられながら
走って中に入ってくるところから
全部見ていたというではありませんか。

わたしは追いかけられていることに
全く気が付いていませんでしたが。

警察官から解放され、
エレベーターに乗って消えるまで、
陰からこっそり見ていたそうです。

よくテレビでやっている、
警察官が不審者を発見して
ものすごいダッシュで追いかけるシーン、
あれを目の前で見ていたそうです。

というか、
おおいっ!
何で助けてくれなかったん?

前日、
なんて紳士なんだと感激したばかりに、
真実を知ってショックだったというお話でした。

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