自分のこれまでの経験や、
知識、考えも一旦置いといて、
自分自身をできるだけ真っ白な状態にして
生徒の声を拾いにいく。
それがものすごく楽しい。
自分の考えや思い込みを捨てることによって、
見えてくるものがたくさんある。
わたし自身が作った枠の中で生きるわたしを、
生徒たちはどんどん外に連れて行ってくれる。
なるほどね〜、
ほんと外の世界はおもしろいなぁって
いつも思わせてくれる。
でも時々、
それができない生徒もいる。
全然生徒の声が拾えなくて、
何も見えてこなくて、
自分たちがどこにいるのか
全くわからなくなる。
何が起こっているのか?
授業は生徒との時間だが、
その授業は保護者からお金をいただいて
成り立っている。
お金をいただいている保護者から
日々いただくたくさんの要望、
それをどこまで聞き入れるのか。
料金をいただいているので、
保護者の思いもできるだけ
しっかり聞くようにはしている。
でも、
その保護者の思いがものすごく強いとき、
生徒のための授業ではなく
生徒を保護者の理想に近づけるための授業に
なってしまいそうになるときがある。
あぶないあぶないと、
しばらくしてはっとする。
確かに、
保護者の方からお金はもらっているが、
やはりわたしは生徒のための授業がしたい。
保護者の理想に近づくように
生徒をコントロールするような
授業にはしたくない。
生徒の声や思いをたくさん拾って、
生徒のために全力で授業がしたい。
なのにわたしは、
保護者からお金をもらって、
保護者の思い通りになるように
生徒を保護者の理想に近づけようとしていなかったか?
と何だか怖くなってしまったことがあった。
保護者の理想が完璧すぎて、
生徒もわたしも苦しかった。
授業のない日にもよく連絡が来て、
「わたしから言っても聞かないので、
先生からやるように言ってください」
と言われることが多くなった。
生徒に無理のない方法を提案するが、
納得はしてもらえない。
だからと言って、
わたしにもできないと思うようなことを
生徒にさせるなんて絶対にできなかった。
授業のあと、
出口の見えない話し合いが
毎回1時間続く。
授業料は1時間分しかいただいていないが、
滞在時間が毎回2時間になる。
自分の子どもにはいつも
1分1秒授業にはお金というものが
発生していることを言い聞かせているのに、
あぁ、わたしの時間は
無制限で無料提供だと思われているのか。
少しずつ犠牲感が増していき、
2年半ほど経ってもう無理だと思ってしまった。
ここで生徒を見放すのか?とかなり葛藤したが、
自分自身が持続可能ではない無理をした状態で
生徒に良い影響を与えられるとも思えなかった。
初めてこちらから契約解除を申し出た。
受け入れてもらうまで時間はかかった。
でも、予想外のことが起こった。
生徒の家庭の空気が一変した。
わたしが抜けたことで、
新しい風が入ったんだなと感じた。
今まで感じたことのない
穏やかさがそこにはあった。
あれ、なんか、すごく良かったな、
心から思った。
とても勇気のいる決断だったけれど、
結果的に良い方向に転がった。
その後一度だけ連絡をもらった。
お友だちと楽しく塾に通っているそう。
どのご家庭からも
日々家庭教師として成長させてもらってきたが、
自分は家庭教師として何がしたいのか
とても勉強になった日々だった。
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日々自分らしく生きるために大切にしているのが、
自分自身が常に持続可能であること。
我慢をしない、
無理をしない。
ゴミを出さない暮らしも
そんな生き方の中で追求するように
心がけています。
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