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絶望。

わたしは今、
とてつもなく絶望しています。

今というか、
ここのところ毎日。

自分にはどうしようもできないことだから
仕方がないのだけれど、
自分にはどうしようもできないことだからこそ
絶望も大きいのです。

幸いなことに、
最近のわたしは、
予期していないこと、
望んでいないことが起こったとき、
きっとこれには何か意味があるはず、
マイナスに思える事態に意味を見出せるかは自分次第、
そう捉えられるようになり、
スーパーネガティブ人間だったわたしは、
ネガティブ人間も、
どちらかというとネガティブかな?人間も、
どちらかというとポジティブかな?人間も
さらにポジティブ人間も、
ビューンと一気に飛び越え、
スーパーポジティブバカになりました。

ですが、
それでもこの事態をどう乗り越えたらいいいのか
全くわからないくらい追い詰められています。

わたしが絶望している原因は、
今シーズンの雪の少なさです。

わたしは冬を中心に生きています。

春の訪れを感じた瞬間から、
次の冬への思いを募らせ、
暑いひと夏をただただじっと耐え、
ようやく秋の冷え込みを感じるようになっても、
雪が降っては消えを繰り返す初冬が来ても、
「まだまだ、もう少し、焦らないで」
そう自分を落ち着かせ、
今か今かと静かに待つ9ヶ月。

毎日のように雪がもさもさ降り積もり、
飛び込んだら埋もれるような積雪となり、
わたしはようやく、
やっと息を吹き返すことができるのです。

自分で自分のこと、
雪に取り憑かれてるなって思います。

雪がとても好きだということは、
子どもの頃から感じてはいました。
それでも、
ちょっとやそっとではなく、
心の底から好きだということを自覚したのは、
ほんの数年前のことです。

しかしながら、
どうしてそんなに雪に魅力を感じるのか、
本当のところはまだ自分でもよくわかっていないのです。

全てを真っ白に変えてしまう雪景色、
いつまでもどこまでも見ていられます。

心も体も真っ白になって、
自分も自然の一部になったような気分になって、
とても気持ちがいい。

雪の日の、
また別の楽しみもあります。

高く降り積もった雪を、
真夜中にヘッドライト一つを頼りに、
巧みな技術でコントロール、
私たちの生活道路をつくり、
綺麗な除雪山をあっという間に造り上げる、
除雪車。

かっこ良すぎて、
心底惚れ惚れしちゃいます。

寝静まった住宅街に響く力強い音、
どんなに爆睡していても、
わたしの耳には届きます。

雪を寄せてはまとめ、
また寄せてはまとめを繰り返しながら、
少しづずつ、
少しずつ近づいてくる音が心地いい。

我が家のすぐそこに来たときには
自分でも不思議なくらい一気に目が覚めます。

さっきまで夢の中だったのに、
急いでカーテンを開け、
雪を寄せる様子に見入るわたし。

人力では手に負えない雪原となった道路に、
まるで雪が空気かのように力強く突き進んできて、
わたしたちの生活道路を確保して、
あっという間に去っていく。

スーパーヒーロー。

しんしんと雪が降り積もる夜、
今夜は除雪車が来るかもしれないと思いながら、
夜な夜な一人呑んでいて、
来るかな、
きっと来るよね、
そんな夜に除雪車が現れたときには、
お酒の力もあって爆睡中の主人を叩き起こす。

『ねえねえ、除雪車来たよ!』

大丈夫です。
主人はそう簡単に起きませんし、
わたしはすぐに除雪車に夢中になって、
主人の反応はどうでもよくなりますから。

でもですね、
残念ながら今年の冬は、
まだ2回しか除雪車が来ていません。

庭に降り積もる雪も少なく、
人力の除雪も数回。

雪遊びが大好きなわたしは、
まさに今日、
主人に言いました。

『こんなに雪が少なかったらつまんないよ』

主人はにっこり言いました。

『大丈夫、2月は降るよ』

わたしの心には何も響きませんでした。

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