生まれ育った実家の裏には井戸があり、
それを家の水道として引いて生活していました。
夏の雨がひどい日は
蛇口から出る水が濁ることもあり、
冬は水道が凍らないように
水を出しっぱなし。
少々不便な面もありましたが、
夏でもキンキンの水はとても快適でした。
高校生ぐらいからでしょうか、
家以外の水道水を飲む機会が増え、
何だか味がして飲めないな、
と感じるようになりました。
水って味がするの?
それまでにはない感覚でした。
大学生の頃には盛んに山を登っていましたから、
湧水に限らず、
綺麗な沢があれば平気で飲んでいました。
天然水は綺麗な空気を吸うように、
いくらでもごくごくと飲めてしまいます。
正直難しいことは分かりません。
どうして水道水は味があるのか。
飲みたい水を飲みたい。
わが家では定期的に湧水を汲みに行き、
飲み水としています。
水道水や市販の水は
放っておくとすぐ臭くなってしまいますが、
湧水は管理さえ気をつければ
常温で何ヶ月も保ちます。
管理と言っても、
入れ物を湧水専用にし、
空いたらしっかり乾かす。
それだけです。
ちょうど今日も汲みに行ってきました。
雪の多い冬でも汲める場所があります。
最近は札幌市南区にある
『龍神の水』へ通っています。
札幌市清田区にある
『有明の名水』も好きですが、
数年前から冬季間は汲むことが出来なくなりました。
わが家は三週間に一度、
20Lタンクを3つ、
60Lを汲んでいます。
主に飲み水専用です。
ぼんな(柴犬)のお水も湧水です。
料理には使っていません。
調理器具は、
スーパーラジエントヒーターを使っていますので、
水道水も沸騰させるとまろやかになり、
温かい飲み物を飲む時のお湯は
南部鉄器を使っているので
さらにまろやかになります。
湧水が飲み水専用のわが家は、
いつでも冷たい水が飲めるように、
冷蔵庫にガラス製のサーバーをすっぽり入れています。
4L入ります。
井戸水を飲んでいたころのように、
自分好みの冷たい美味しいお水が
いつでも飲めます。
水道水つながりで余談ですが、
北欧に滞在していたころ、
汚染された水道水を飲んで
それはそれは大変な思いをしたことがあります。
北欧の中でも大きな都市だったので、
水道水が汚染されるってどういうこと?と
なかなかの衝撃でした。
高熱が治まって、
ちょっと外に出よ〜と出かけるも、
5分も持たずダッシュでホテルに戻る日々。
もう15年ほど前の話なので
だいぶ断片的なものとなり、
今ではオモシロイいい思い出です。