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主人の洗脳 〜炊飯器・電子レンジ編〜

機能がたくさんついているのに
全く使いこなせないオーブン付き電子レンジ。
ごはんの温めと
揚げ物のカリッと温め、
40以上の機能がついているのに、
使うのはたったふたつ。
それなのに、
デカい、
重たい、
掃除がしにくい。

ご飯を炊くためだけの炊飯器。
お釜や外せる部品は洗えるけれど、
複雑な形で洗いにくいし乾きにくい。
本体もまた複雑な形をしていて、
拭いてもしっかり拭ききれない部分も出てくる。
主人がやってくれると、
お釜と外せる部分を洗って終わりなので、
本体には蒸気が乾いた跡が残り、
カピカピに乾いた米がこびりついたままだったり。

めんどくさがりのずぼら主婦ですが、
汚れは非常に気になるタイプ。
ささっと出来ない掃除は
心底うんざりします。

キッチンにどーんと構える
電子レンジと炊飯器、
なくなったらスッキリするだろうな・・・

無くしたときの代用を考えます。

カリッとと温めたいときは
ホットサンドメーカーでいける。
これはキャンプでの経験から。
その方が美味しいと気づき、
パンだけでなく、餃子、たこ焼きなども
普段からホットサンドメーカーに挟んでいました。
外側はカリッと、
中はふわっと。
香りも香ばしさが増します。

炒め物はフライパンへ戻し
ささっと炒め直す、
煮物は鍋へ戻し
ささっと温め直す。
一見面倒そうに見えるこの手間は、
「この方が断然美味しい」が勝ちました。

理由はまたよく分かりませんが、
鉄フライパンで作った料理は
冷めても美味しいんですよね。
冷めちゃった料理ではなく、
まるで冷菜のような感覚です。

一番の難関は、主人。

料理が全く出来ない主人ですが、
炊飯器でご飯を炊くことはできる。
冷凍しておいて、
レンチンで温め食べたい時に食べられる。

無くしたいのは自分なので、
とにかくご飯はわたしが炊く!
それでいくことにしました。

では、
冷凍ごはんの温めをどうするか。

調べまくりました。
さらしに包んで蒸している人がいました。

やってみました。
熱伝導率のいいメスティンを選択、
専用網を敷いて底に水を入れ蒸す。
何度も何度もやってみました。

主人にやってもらうためには、
どのぐらいの水を入れ、
どのぐらいの火力で何分、
明確に示す必要があります。

なかなかうまくいかなかったんですよね〜
そもそも、
さらしに包むごはんの量を一定にしないと
水の量も火力も加熱時間も定まらない。
一定の量で包むなんてめんどくさい。

友人が家に遊びにきました。
旦那さんがかなりの釣り好きで、
釣った大量の魚を保存するための
「真空パック機」をキッチンに置きたくて、
電子レンジを処分したそう。

「冷凍ご飯を食べられる手軽さはなくなったけれど、
いつでも炊き立てのご飯が食べられるようになった」

そおーーーきたかーーーーーーーー!

炊飯器や電子レンジと一緒に
『冷凍ご飯をどう温めるか』も
綺麗さっぱり捨ててしまうことにしました。

とにかく、
主人がご飯を食べたいときに
私が炊く!
炊き立てを出す!

私には、
その都度いちいちご飯を炊いてあげるめんどくささより、
炊飯器と電子レンジから解放されたい気持ちの方が
はるかに大きくなっていたのです。

断捨離で有名なやましたひでこさんがおっしゃっていました。
「未来の自分を輝かせてくれるものだけを残す」
たしかこんな感じのことを。

炊飯器や電子レンジを使いこなす私ではなく、
そんな便利なものがなくても
鍋で上手にご飯が炊ける私になりたい。

だからこそ、
炊いて炊いて炊きまくって上手になりたいと
わたしが毎日炊く!という方向に行けたのだと思います。

まだ賃貸に住んでいた頃は、
ガスだったので土鍋で炊いていました。
だいぶ慣れてくると、
穴から出てくる湯気の勢いと香りを頼りに
タイマーを使わなくても
好みの炊き加減に仕上げられるようになってきました。

さらしに包んだ冷凍ご飯の解凍を研究するより
はるかに楽しくて簡単でした。

そしてそして、
自分でも気づかないうちに
主人の洗脳が始まっていたのです。

「ごめん、タイマー鳴ったらガス止めておいてくれる?」
決まった時間火にかければ炊ける、
主人の頭の中に入力。

別の日、
「ガス止めたら20分セットし直してくれる?」
火を止めたあと20分で蒸らしが完了する、
入力。

徐々に洗脳していくなら、
終わりに近いところをまずお願いすることから始め、
完成に近いところを見せるようにし、
こうやって出来上がるのね〜と感じてもらうのがいい気がします。
なんとなくですけど。
あとは炊く準備から徐々にステップアップ。

また別の日、
「ごめん、お米1合研いでくれる?」
そうすると必ず聞いてくれます。
「水どれくらい入れたらいいの?」
しめしめ。

「水は1合だったらカップ1杯でいいよ」
「硬め好きだよね、それなら一つ下のこのライン」

またまた別の日、
お米研ぎをお願いする。
絶対聞いてくれます。
「2合のときはお水どれぐらい?」
「1合1杯だから2合は2杯でいいよ」
「硬めが好きだから、一つ下の目盛りまでを2杯でいいかもね」
わが家は1合につき水180mL、
入力。

「お米研いだら、20分タイマーセットしてくれる?」
水の浸水に20分、
入力。

そのうち、
最終的にはこうなります・・・
他の料理で忙しいふりをしてお願いをする。
「ごめん、土鍋火にかけてくれる?」
「火力は、そのぐらい!」
つまみの角度で火加減、
入力。

すると、
必ず聞いてくれます。
「タイマーは何分?」
「1合なら13分!」
お米の量に応じた時間火にかける、
入力。

炊飯器がなくてもご飯が炊けること、
土鍋で炊いたご飯は食べ過ぎるくらい美味しいこと、
さらに、
土鍋で炊いたご飯は冷めても美味しいこと、
説得することなくいろいろ実感してもらうのが早い、
そう感じました。

鍋や土鍋でご飯を炊く方法を調べると、
結構細かく火力調整の必要があると書かれています。
きっとその方が美味しいのだと思いますが、
自分たちが無理なく継続できる方法で美味しく食べられる、
それで十分でした。
わが家は一定の火力で最初から最後まで炊いています。

新居に引っ越してきてからは、
STAUBで炊いています。
予熱調理もできる調理器具なので、
火を止めて20分蒸らした後でも熱々です。

そして、
火力が数字で表されていて、
タイマーもついているので、
今ではなんと、
研ぐところから蒸らすところまで
ぜーーーんぶ主人がやってくれています。

最初はメモを頼りにやっていた主人も、
今はすっかり頭の中に入力されていて、
たまに炊くわたしの方が、
「あれ、何分だっけ?」
と聞いちゃうぐらいです。

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