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ずぼら主婦、からし蓮根を作ってみた

芋焼酎が大好きで、
九州旅行へ2回行きました。

各地の温泉に泊まりながら、
ひたすら地元の酒屋さんを巡るという旅。

あれもこれも欲しくなっちゃって、
何度酒屋さんから自宅へ荷物を送ったことか。

その度に
「何かご商売されているんですか」
と聞かれる。
「いえ、趣味です」

そんな旅の途中、
熊本のどこかの産直で、
揚げたてのからし蓮根が売っていました。

鹿児島の居酒屋で食べてから、
すっかりハマっていました。

発想が面白いですよね、
郷土料理って。
見た目も味も面白い。

そっかぁ、
熊本は産直でからし蓮根が買えるのか。
最高だなぁ。

九州旅行を終えて戻ってきてから、
九州料理の居酒屋に行ったんですね。
女将さん一人の小さいお店でした。

そのとき女将さんが言っていたことを
ずーっと覚えていたんです。

「からし蓮根何度も作ってみたけど、難しくてやめちゃった」と。

どこがどんなふうに難しいのか
詳細を聞いたか聞いてないかは忘れましたが、
とにかく『からし蓮根は作るのが難しい』
料理が好きではない私にとってはもう
『辛子蓮根は素人には作れない』
となってしまったんですよね。

それが、
それがですね、
暮らしがシンプルになって
キッチンに立つのが楽しくなって、
自分でできることは自分でやりたいと思うようになって、
「からし蓮根作ってみようかな」
と思えるようになったんです。

驚きでした。

最近、
近くのスーパーで九州フェアをやっていて、
美味しそうなからし蓮根が売っていました。
なかなかのお値段でしたが、
主人と久しぶりに食べたいねって。
買って食べたらやっぱりおいしー!ってなりました。

またこれ食べたいなって思ったとき、
ふと「本当に自分で作れないのかな?」
って思っちゃったんですよね。

3週間後、
必要な材料を買いに行き、
調理開始。

ずぼらの私は、
レシピ通りきっちりやるのが苦手です。

簡単そうなレシピをいくつか見て、
いいとこ取りをしてそれっぽくやります。

新たに購入したのは、こちらの4点。

蓮根、皮を剥いてから、茹でました。
酢を少々入れて、5分。

蓮根って、粘り気があるんですね、
この時知りました。
だから、
うどん屋さんで蓮根の天ぷら食べた時糸引いてたんだー!
スポンジの繊維かなんか異物かと思って、
でも面倒なのでまいっかって食べてたんですよね。

戻ります。

白味噌とからしとみりんを混ぜました。
ここからがおもしろいんですよ、
蓮根をぐりぐりするんです、
穴にからし味噌が入っていくように。

ぐりぐりするだけで本当に入っていくんですね。
スプーンとか箸とか、
一切使わずに。
おもしろーい。

1個目を詰め終わって、
2個目を詰めるにはからし味噌足りないぞ?
って思ったとき思い出しました。

そういえば、
からし味噌にやたらとパン粉も入れるって書いてたんですよね。

でも伝統料理にパン粉って・・・
昔はパン粉入れてなかったと思うんですよ。
そこで、冷凍庫におからが眠っていることを思い出したんです。
おからなら昔も手に入ったはず。

量増しするためにおから入れてみました。
同じようにぐりぐり。
色が薄くはなりましたが、
特にぐりぐり加減に変わりはなく。

もったいないので、
残ったからし味噌に天ぷら粉とターメリック。
蓮根をからめました。

ここからが一番の難関でした。
油の中にばっっっちゃーーーんなんて
落ちないように慎重に、慎重に。

何とか油に着地させ、
ほっ。

浸かる深さではなかったので、
くるくる回しました。

これでいいのか?
やっぱり難しいのか?

揚げおわったものを見ても、
失敗感しかない。

恐る恐る切ってみる。

めっちゃからし蓮根やーーーーーーーーーん!

しかもちゃんと美味しい。
ほんと美味しい。
揚げたてなんて最高に美味しい。
冷めても最高に美味しい。

それでですね、
がっつり系からし味噌と
おから入りからし味噌と
2種類作った形になったじゃないですか。

刺激物に弱い主人は、
がっつり系からし味噌に泣いてたんですね、
半ギレな感じで。
わたしにはちょうど良かったのですが。

うまい具合に辛さの違うからし蓮根ができて、
結果的にふたりで楽しめる形になりました。

まだ1回しか作ってないですが、
得意料理は?って聞かれたら、
からし蓮根って答えようと思います。
辛さの調節も出来ますから。



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